できるXeonPhi!(0) そもそも導入どうやんの編

そういえば、導入ってどうやるか書いてないよね?ということに気が付いたので書きます

いや、端的に言って
http://software.intel.com/sites/default/files/article/335818/intel-xeon-phi-coprocessor-quick-start-developers-guide.pdf
http://registrationcenter.intel.com/irc_nas/3267/MPSS_Boot_Config_Guide.pdf
に書いてあることそのままだったりしますが…

インストール

まず、XeonPhiを使うためにはIntel Manycore Platform Software Stack、MPSSを導入する必要があります
http://software.intel.com/en-us/articles/intel-manycore-platform-software-stack-mpss
ここから自分のOSに見合うものを落としてきませう
当方の環境がRedHat 6.4だったので、それを使用します

# wget http://registrationcenter.intel.com/irc_nas/3267/mpss_gold_update_3-2.1.6720-15-rhel-6.4.tar

とかやると落ちてきますね。
アーカイブを取得したら、それを展開します

# tar xvf mpss_gold_update_3-2.1.6720-15-rhel-6.4.tar

展開ののち、展開したディレクトリ以下のすべてのrpmファイルをインストールします

# cd mpss_gold_update3
# yum localinstall *.rpm

このインストールが完了した時点で、mic向けの様々なコマンドがインストールされています
とりあえずXeonPhiを起動する準備は整いました

起動からログインまで

起動したい気持ちをぐっとこらえて、まずはログインする一般ユーザーで以下のコマンドを実行します

$ ssh-keygen

これはおなじみの認証鍵作成コマンドです。パスフレーズはお好きなのをご選択ください
ここで作った認証鍵を、XeonPhiのログインに使用します

# micctrl --initdefaults

このコマンドは、終わるまでにしばらく時間がかかるので辛抱強く待ちましょう
この時点で、XeonPhiにはホストと同じユーザー名を使用したユーザーが作成されています。ログインには、先ほど設定した認証鍵のパスフレーズを利用します

さて、認証鍵を作って、それをXeonPhiに認識させたら、いよいよXeonPhiを起動しましょう

# service mpss start

このコマンドで、MPSSがいよいよ起動し、連動してXeonPhiが起動します。しばらく時間がかかるので、これまた辛抱強く待ちましょう
さて、無事MPSSが起動したら、XeonPhiへのログインを行いましょう
マシン名はデフォルトではmic0になっています

$ ssh mic0

こうするのは普段通りですね。
さて、mic0からは応答として

$ ssh mic0
Enter passphrase for key '/home/telmin_orca/.ssh/id_rsa':

というのが返ってきていると思いますが、ここででてくるのが先ほど入力したパスフレーズで、ここにパスフレーズを入れるとXeonPhi上で動作しているLinuxにログインが可能です

ここまでで、XeonPhiにログインができました
はたしてXeonPhiにちゃんとログインできたかは、cpuinfoを見てみれば一目瞭然かと思いますので見てみましょう

$ cat /proc/cpuinfo | grep processor
processor       : 0
processor       : 1
processor       : 2
processor       : 3
..........
processor       : 236
processor       : 237
processor       : 238
processor       : 239

はい、240スレッド見えていますね

まとめ

とりあえずXeonPhiが動くところまで持って行けました。
明日(というかもう今日だけども) は前回よりさらに最適化なネタを書くつもりでいるので、ご期待ください